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2012.04.06

いたち川稲荷森の水辺

所在地:
神奈川県横浜市栄区上郷町1863-2番地先

 

竣工年度:
1996年

 

諸元:
水辺広場:中の島、四阿、橋

 

概要:
いたち川の日東橋から上流は、国土交通省のふるさとの川整備事業の認定を受け、数カ所の水辺拠点が計画されている。稲荷森の水辺はその一つある。元々のいたち川は青葉橋の下流で大きく屈曲していたが、ショートカットする計画になっていた。旧河道と新河道の間の土地を買収して全体を自然的な水辺空間として整備することとした。旧河道と新河道の間の土地は切り下げ二つの島を造成。川の水を旧河道と新河道の双方に分流させることした。旧河道は天然河岸で河畔林に覆われていることから手をつけずにそのまま保全。中の島には桜やヤナギを植え、新河道沿いにはケヤキ並木を整備。河畔林で覆われた、いたち川の原型的空間構造にした。

 

受賞:
土木学会デザイン賞2011 優秀賞

*低水路、川辺の道、扇橋の水辺、稲荷森の水辺等一連の取り組み(約4km区間、30年間の取り組み)について受賞

吉村 伸一Shinichi Yoshimura

(株)吉村伸一流域計画室 |EA協会 副会長

資格:
技術士(建設部門:河川、砂防および海岸海洋)

技術士(環境部門:自然環境保全)

特別上級土木技術者[流域・都市](土木学会)

 

略歴:
1948年 北海道生まれ、石狩川流域人

1971年 室蘭工業大学土木工学科卒業

1971年 横浜市役所 勤務

1998年 吉村伸一流域計画室設立、代表取締役

 

主な受賞歴:
2005年 土木学会デザイン賞 最優秀賞(和泉川/東山の水辺・関ヶ原の水辺)

2008年 土木学会デザイン賞 優秀賞(嘉瀬川・石井樋地区歴史的水辺整備事業)

2011年 土木学会デザイン賞 優秀賞(いたち川の自然復元と景観デザイン)

2018年 土木学会デザイン賞 優秀賞(伊賀川 川の働きを活かした川づくり)

2021年 復興デザイン会議第3回復興設計賞(川原川・川原川公園)

2022年 土木学会デザイン賞 最優秀賞(川原川・川原川公園)

 

主な著書:
日本文化の空間学(東信堂、2008、共著)

多自然型川づくりを超えて(学芸出版社、2007、共著)

多自然川づくりポイントブック(日本河川協会、2011、共著)

図説・日本の河川(朝倉書店、2010、共著)

川の百科事典(丸善、2009、共著)

川・人・街-川を活かしたまちづくり(山海堂、2001、共著)

自然環境復元の技術(朝倉書店、1992、共著)

 

組織:
(株)吉村伸一流域計画室

神奈川県横浜市

Email:yoshimura@ys-ryuiki.co.jp

 

業務内容:
・河川の自然復元および景観デザインに関わる研究、計画、設計

・川づくり、まちづくりに関わるコンサルタント業務

・市民参加、合意形成マネジメント

・その他上記に付帯する業務

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