WORKS/ all

2012.04.06

和泉川宮沢遊水池

所在地:
神奈川県横浜市瀬谷区宮沢4丁目5−12番地先

 

竣工年度:
2005年

 

諸元:
河川遊水地

貯水量:48,000m3

眼鏡橋

 

概要:
宮沢遊水地は、和泉川の洪水を貯留する施設で貯水量は約5万m3である。当初、遊水地の横断形は一律2割勾配で設計されていたが、設計を根本からやり直すことにした。和泉川は標高差約20mの崖線(斜面林)に囲まれている。池の形状は景観域をなしている崖線の地形構造をスライドダウンさせる形で設計した。右岸側の法面は1.5~5割の土羽(隣接する斜面林の等高線をトレース)とし、左岸側は3段の空石積み護岸としている。石積みを3段にすると高さ約4mの護岸の表情は和らぐ。遊水地の下流端には曲線を描いた石積みテラスを設け谷の景観を見渡せるようにした。地下水を利用した池や水路には小魚などが生息し釣り人が多く訪れている。

吉村 伸一Shinichi Yoshimura

(株)吉村伸一流域計画室|EA協会 副会長

資格:
技術士(建設部門:河川、砂防および海岸海洋)

技術士(環境部門:自然環境保全)

特別上級土木技術者[流域・都市](土木学会)

 

略歴:
1948年 北海道生まれ、石狩川流域人

1971年 室蘭工業大学土木工学科卒業

1971年 横浜市役所 勤務

1998年 吉村伸一流域計画室設立、代表取締役

 

主な受賞歴:
2005年 土木学会デザイン賞 最優秀賞(和泉川/東山の水辺・関ヶ原の水辺)

2008年 土木学会デザイン賞 優秀賞(嘉瀬川・石井樋地区歴史的水辺整備事業)

2011年 土木学会デザイン賞 優秀賞(いたち川の自然復元と景観デザイン)

2018年 土木学会デザイン賞 優秀賞(伊賀川 川の働きを活かした川づくり)

2021年 復興デザイン会議第3回復興設計賞(川原川・川原川公園)

2022年 土木学会デザイン賞 最優秀賞(川原川・川原川公園)

 

主な著書:
日本文化の空間学(東信堂、2008、共著)

多自然型川づくりを超えて(学芸出版社、2007、共著)

多自然川づくりポイントブック(日本河川協会、2011、共著)

図説・日本の河川(朝倉書店、2010、共著)

川の百科事典(丸善、2009、共著)

川・人・街-川を活かしたまちづくり(山海堂、2001、共著)

自然環境復元の技術(朝倉書店、1992、共著)

 

組織:
(株)吉村伸一流域計画室

代表取締役 吉村伸一

〒245-0008 神奈川県横浜市泉区弥生台9-1-12-103

TEL:080-5414-7135

 

業務内容:
・河川の自然復元および景観デザインに関わる研究、計画、設計

・川づくり、まちづくりに関わるコンサルタント業務

・市民参加、合意形成マネジメント

・その他上記に付帯する業務

SPECIAL ISSUE

2018年 新年のご挨拶

2018.01.13

地域のためのデザイン/理にかなっているか/統合して考える
2014年 新年のご挨拶

2014.01.16

年頭に当たって
2013年 新年のご挨拶

2013.01.17

年頭にあたって-善福蛙の夢-

SERIAL

土木デザインノート

2015.07.21

09|川・水辺のデザインノート
土木デザインノート

2014.06.27

08|川・水辺のデザインノート
土木デザインノート

2014.02.26

07|川・水辺のデザインノート
土木デザインノート

2013.10.23

06|川・水辺のデザインノート
土木デザインノート

2013.07.11

05|川・水辺のデザインノート
土木デザインノート

2013.05.02

04|川・水辺のデザインノート
土木デザインノート

2013.02.06

03|川・水辺のデザインノート
土木デザインノート

2012.11.25

02|川・水辺のデザインノート
土木デザインノート

2012.10.01

01|川・水辺のデザインノート
エンジニア・アーキテクトのしごと

2011.06.01

01-3|嘉瀬川・石井樋の復元設計 その3(最終回)
エンジニア・アーキテクトのしごと

2011.05.01

01-2|嘉瀬川・石井樋の復元設計 その2
エンジニア・アーキテクトのしごと

2011.04.01

01-1|空間の履歴を読み解く-嘉瀬川・石井樋の復元設計 その1

WORKS